翻訳語成立事情 柳父章 岩波新書

翻訳語成立事情 (岩波新書 黄版 189)

翻訳語成立事情 (岩波新書 黄版 189)

英語のたくらみ、フランス語のたわむれで紹介されていた本。杉並図書館より。
明治初期に翻訳語として新しく作り出された言葉「社会」「個人」「近代」「美」「恋愛」「存在」。もともと古来から漢語として存在した言葉に、翻訳語として新たな意味を加えて使った言葉「自然」「権利」「自由」「彼、彼女」。とても興味深い記述ばかりで、目からウロコ。福沢諭吉、北村透谷、森鴎外田山花袋。文章の使い手としての小林秀雄家永三郎三島由紀夫。面白いが高校生ぐらいだと記述が難解で読みにくいか。