読みやすい字を書くということ

英語の文字の書き方を指導するためのセミナーに出席しました。

日頃の小学校での指導に生かすために、と考えて出席したのですが、どっこい、自分自身の、そして子どもたちと接する際の日本語の書き方指導について、読みやすい字を書くということについて考える機会となりました。

私達はつい「ていねいに書きなさい」と言いがちです。ていねいに書けばちゃんと書けるはず、となんとなく思い込んできました。でも本当にそうなのでしょうか。本人の意欲の問題ではない部分をちゃんと指導できていたでしょうか。

講師の松井孝志先生の話をうかがうことで、先生の指導の視点を学ばせていただきました。「こういう姿勢にしてみたら書きやすいんじゃないの?」「こういう風に筆記用具を持たないと、ペン先がちゃんと見えてないのでは?」「ペン先をコントロールする練習ができている?文字を書く前にこんな練習をしてみる?」「こういう書体なら、先々読みやすい文字を早く書けるようになると思うよ。」

「ちゃんと書きなさい」ではなく「ちゃんと書ける準備ができているか、アドバイスをするから、試してみて」ということです。我が家のことを思い出し、深く反省しました。採点者に読みやすい文字を書こうと苦闘する息子を見ながら「ペン習字やってるんだ、えらいねぇ」といった反応でした。紙と本人の距離、紙に対する手の位置、体の向きなどについて一緒に考えたことがなかった。

セミナーで紹介された筆記用具の持ち方を補助する道具、通称金魚ちゃんをさっそく購入しました。早速家族で使ってみます。

小学校での指導に関して言えば、机間巡視の際に、文字だけに注目してきた自分に気づきました。座り方、鉛筆の持ち方、書いている人全体を見てアドバイスをするようにします。今までも、松井孝志先生のブログや手島良先生の「これからの英語の文字指導」を参考にして、今担当している5年生の子どもたちが、アルファベットが書けるようになって6年に進むことを目標に指導してきました。残り3ヶ月、研修の成果を生かして子どもたちに接していきます。