母たちの村

アフリカの近代化を扱った映画。アフリカ人監督の作品だけあって、アフリカのありのままが描かれている印象。字幕スーパーでぼんやり見ていると気づかないこともあるかもしれないが、今は商人だが実は国連平和維持軍にいたという男と、フランスから帰国した村長の息子は知識階級であってフランス語で会話する。商人は村人からは「女たらしの元兵隊」としか見られていないが彼は外の社会の価値観を知っている。そのために結局彼は旧来の風習を守ろうとする村人たちに殺されてしまう。それでも村の近代化は進んでいく。どこでも近代化は多くの犠牲を伴って行われてきたのだろうということを考えさせる。